寺山修司の実験映画とシャフトのアニメ

レポートのために延々と「書を捨てよ町へでよう」を見てるんですが、
(ずっと見てたら頭おかしくなりそうだな…)
寺山修司が実験映画でシリアスにやったことを、シャフトがカジュアル化してやってる気がしてるのですね。だってさー、ストーリーにちょくせつ関係ないカットを挿入したり、一時停止しないとよめない壁や地面への落書きとか町のポスターとか、まんまシャフトの黒板ネタやん、と思ったり。
書を捨てよ〜は、「だれもオレのことを知らない」っていういらいらというか、フラストレーションが主題になってるようだけど、「名も知れない誰か」がインターネット等を通して簡単に表現活動ができるようになってる今では、彼のいらいらは今いちピンと来ないのかも。
そういう意味でも、すごく70年代的ですなぁ。

そもそも、私が寺山さんの映像作品をしったのも少女革命ウテナJAシーザー天井桟敷だったから、アニメ的なイメージがあったのかも。「家」「家族」のシーンが緑、自分の人力飛行機の幻想が紫、性的な連想が赤、とかの色分けされた画面って、まんまef(1期)だよなーと思ってしまった。(シャフトがどれだけ寺山修司の実験映画を意識しているかは知らないけど、さよなら絶望先生のOPに関しては、寺山修司へのオマージュが目立ちますね)

と、レポートの主題と外れたところで面白がっていて、レポートが進みませんなー
困ったものです。

そして神のみの小ネタの元ネタ満載の「うる星やつら2 ビューティフルドリーマー」も、数年ぶりに見ました。牛丼パック(天理編)とか、水溜りに写る鯉(ちひろ編)とか、ちょっと外にでるような気軽さで…(月夜編)とか、「責任とってね」(巻末コメント)とか、若木先生ほんとにコレ好きやなーと思わずにはいられません。探したら、もっとビューティフルドリーマーのオマージュあるのかも。
にしても、これまたすごい実験映画でしたなー。こんな実験映画立て続けにみたら、外の作品見る気力がわきません。